ローンボウルズとは、発祥はどこ? ボッチャと違うの?ルールは? 用具は?競技人口は?  

ざんねんなスポーツ

ローンボウルズとは?発祥はどこ?

イギリスの郊外を散歩しているとよく出会う不思議な四角いきれいな芝生の競技場? 周りに椅子があっていい感じ。クリケットするほど広くなくて、テニスコートではないなぁ、ここで一体何をするの? そこで帰宅後友達に聞いてみました。答えは、ローンボウルズ(Lawn Bowls)のコート(競技場)なんだそう。一般的には「グリーン」と呼ばれているの、一緒にやらない?と誘われました。でもこの美しい芝生を皆さんで管理するため、毎日手入れしているようで、私は無理だったんですが、見学しているとみなさん楽しそうでした。

ローンボウルズのルーツというと・・・、目標物に向かって球を転がすゲーム自体は古くからあり、紀元前5000〜5200年頃の古代エジプトの遺跡から、ボウルと目標になったらしいものが見つかっているそうです。今私たちが知っているローンボウルズの直接のルーツは、13世紀にイギリス(スコットランド)で流行った「ボウリング・オン・ザ・グリーン」だということです。

当時、庶民や兵士があまりにこのゲームに熱中したため、14世紀にはイングランド王エドワード3世らが「兵士が弓術の訓練をおろそかにする」という理由で禁止令を出したとのこと。それほど熱狂された歴史があるんですね。

イギリスで発達して、どうやら世界中で愛されているらしいこのスポーツは、日本ではあまり知られていなくて、もしかして知らないと「ざんねんなスポーツ」かもしれない、と思って書いていきます。

ローンボウルスとボッチャは何が違うの?

ルーツが違います。ローンボウルズはイギリスの宮廷や貴族、などから余暇の楽しみとして発展してきました、一方、ボッチャは重度脳性麻痺や四肢の重度障害を持つ人のためにヨーロッパで考えられて発展してきた背景があります。

コートの違いもあります。ローンボウルズは屋外の天然芝の上で行い、ボッチャは体育館で行います。

そして最大の違いは、球が大きくカーブを描くか、まっすぐ転がるかの違いがあるんです。それはローンボウルズは重心が偏っている球を使っているとのこと、だからよく考えて投げないといけないそう。ボッチャは完全な球体です。実際にプレイすると、ボッチャとローンボウルズのゲームの戦略は球の形状から生まれる違いによるとのことでした。

フランス生まれのペタンクも似ているスポーツです。ペタンクの特徴は、金属製(鉄やステンレス)で完全な球体の球を「転がす」だけでなく空中に投げてノーバウンドで相手の球を弾き飛ばすとのことです。

似ている3つの競技ですが、それぞれを「カーブのローンボウルズ」「ミリ単位の精密さのボッチャ」「豪快な空中戦のペタンク」と言われていた、それぞれ異なる楽しさを持っています。

ルールは? 必要な用具、服装は? 試合はどんなふうにするの?

ローンボウルズは、「ジャック」と呼ばれる白い目標になる球に向かって、自分のボウルをどれだけ近づけられるかを競うスポーツです。「芝生の上で行うカーリング」と呼ばれたりもしています。ローンボウルズの最大の面白さは、使用するボウル。これが完全な球体ではなく、重心が片側に寄っている(非対称形)んです。このボールを転がすと、まっすぐ転がらずに綺麗なカーブを描いて転がっていきます。

ローンボウルズをする時、使う主な道具と服装は次の通りです。
  • ボウル(偏心球):最大1.59kg以下の合成樹脂製(昔は木製)の球です。最大の特徴は重心が左右非対称に偏っていることで、転がる速度が落ちるにつれて弧(カーブ)を描きます。
  • ジャック( 目標球):ボウルを近づける標的となる白または黄色の小さな球(直径約63〜64mm、重さ225〜285g)。
  • フットマット:投球時に片足を乗せる専用マット(縦600mm×横360mm)。
  • シューズ:大切な芝生(グリーン)を傷つけないよう、ヒールのない靴底が平らなスニーカー(フラットソールシューズ)を着用します。
  • 服装:伝統的には白やクリーム色の服装。緑に映えてきれいです。最近はカラフルなウェアも親しまれています。
試合はシングルス(1対1)、ペアーズ(2対2)、トリプルズ(3対3)、フォアーズ(4対4)の4種類があります。特に4対4のフォアーズでは役割分担が重要で、チーム戦として戦略を考えて行うので頭脳戦でもあるのよ、とのことでした。役割は以下のようです。
  1. リード(1番手): ジャックとマットを設置し、第1・第2投で確実にジャックに近づける。
  2. セカンド(2番手): 状況に応じた配置や繋ぎの投球を行う。
  3. サード(3番手): 高度なショットや測定補助を担当する。
  4. スキップ(4番手・主将): チームの司令塔として戦術指示を出し、最後の決め球を投げる。

チームで芝生の状態を読みながら、この曲がり具合をコントロールするという高い技術や戦略が必要なゲームなんですね。

競技人口はどのくらいいるの?

世界全体の競技人口はどのくらいでしょうか?調べてみると推定ということですが200万人以上と言われています。このブログの「ざんねんなスポーツ」で以前書いた、クリケットと同じく、主にイギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどの英連邦(コモンウェルス)諸国を中心に普及し、その地域でとても人気があるスポーツです。アジアでも、香港やマレーシアなどで人気のあるスポーツです。

日本でも、生涯スポーツとして愛好している人たちもいることがわかりました。兵庫県、神奈川県、東京都、京都府、高知県などにクラブが存在しています。東京では、国営昭和記念公園、兵庫県では、兵庫県立明石公園、しあわせの村などは専用競技施設を持っていて活動が行われています。

まとめ

ローンボウルズは、イギリス発祥で緑の芝生の上で一見優雅なスポーツですが、戦略と駆け引きが詰まった知的球技ということがわかりました。激しい運動量を必要としないため、子どもから高齢者、障害の有無に関わらず同じフィールドで対等に楽しめるスポーツでもあります。だから地域でコートの芝の手入れをして、皆で楽しんでいるんですね。

日本にも、数は少ないけれど、専用のグリーンを持つ公共の専用競技場があることがわかりました。本格的な専用グリーン(コート)が整っているのは、東京立川の昭和記念公園のほか、神奈川県の横浜ラポール、兵庫県の明石公園やしあわせの村、長崎県立総合運動公園など全国でも限られた場所ですが、あるんです。

東京の昭和記念公園は広い敷地と豊かな緑の中で、本格的な芝生コート(グリーン)でプレイを楽しむことができます。NPO法人ローンボウルズ日本によると、無料体験会があり、気軽に手ぶらで参加できるようです。調べてみてくださいね。2026年には、ローンボウルズのいろいろな大会が開かれています。2032年にオーストラリアのブリスベンで開催予定のオリンピック/パラリンピックでの正式競技採用を目指しているローンボウルズ。これから日本でも人気が出てくるかもしれないですね。

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