クリケットはどこのスポーツ?スポーツ人口はどのくらいいるの?なぜ日本で流行らないの?

ざんねんなスポーツ

「クリケット」はどこのスポーツ?人気のあるスポーツなの?

クリケットはイギリス発祥のスポーツです。イギリスのパブに行くと、サッカーの話かクリケットの話を男性はよくしています。でも私はクリケットについてイギリスに住むまで全く知りませんでした。

ファンはどの世界中にどのくらいいるのでしょうか? それがすごいんです。なんと25億人、 サッカーに次ぐ「世界第2位」のファン数を誇るクリケット。インドや旧英国植民地では熱狂的ファンがいるクリケット、でも日本やヨーロッパ本土ではあまり馴染みがない、どうしてなんでしょう?

そんなことから、私の心の中では「ざんねんないきもの図鑑」という言葉が浮かんできたのです。もしかしたら「クリケット」は知らないと「ざんねんなスポーツ」なのかも、知ったら面白いに違いない、ということでここでは最初の一歩をみなさんといっしょに知って、イギリスの文化やスポーツについて楽しめたらと思います。

16世紀のイングランド農村部で生まれ、大英帝国の拡大に伴って旧植民地(英連邦諸国)へ広がったそうです。サッカーもイギリス発祥なのにクリケットはな世界共通のスポーツにはならなかった「ざんねんなスポーツ」。その背景はまず歴史的経緯にあります。
1. 起源は16世紀、イングランド南東部の農村地域で、羊飼いの子供たちが木の枝や羊毛の玉を使って遊んでいたのが始まりとされています。それから大人へ広がり、17世紀半ばには村同士の対抗戦(Village Cricket)が行われたと文献に残っているそうです。
2. 発展したのは18世紀、大地主や貴族たちが娯楽や賭けの対象として後援者となり、地元の上手な選手を雇ってチームを編成するようになりました。
そこで、ルールが作られます。1787年にはメリーレボーン・クリケット・クラブ(MCC)が最初に文章にしたルールを作ったそうです。
3. 世界への拡大したのは、19世紀、大英帝国の拡大と共に発展していきます。
イギリス軍人や植民地官僚が「紳士の嗜み」としてインド、オーストラリア、南アフリカ、カリブ海諸国(ウエストインディーズ)などへ持ち込みました。

そして最初の国際試合が、これは意外、1844年の「アメリカ対カナダ」戦だったそうです。やっぱり不思議がたくさんあるスポーツですね。

クリケットのスポーツ人口はどのくらい?日本では7300人、世界では第2位の競技人口は25億人

現代になるとなんと!クリケットというスポーツはサッカーに次ぐ25億人「世界第2位に人気のあるスポーツ(ファン数・観客数)」になったそうです。日本ではマイナーなスポーツなのに、どこの国で人気があるの?クリケットのファンが多い国は以下の通りです。
  • 南アジア(インド・パキスタン): 世界のクリケット視聴者の90%以上が南アジアに集中しています。最大の大国であるインドに加え、パキスタンも非常に高い人気です。
  • オーストラリア・南アフリカ: 伝統的な強豪国であり、国内で非常に高い人気そうです。
  • 英国(イングランド): クリケットの発祥国ですが、最も人気のあるスポーツはサッカーであり、クリケットはその次に位置する主要スポーツです。

インドは多様な言語、宗教、カースト、階級、地域からなる多種多様な社会ですが、クリケットはそれらの境界を越えて国民全体を一つに結びつける力があると言われて、インドでクリケットが「宗教(Religion)」や「生き方そのもの(Way of Life)」とまで表現されています。インディアン・プレミアリーグ(IPL)は爆発的人気があり、成功すると国民的スター選手となっています。

さらに、イギリスからの 独立以降、国際試合(特にパキスタンなどのライバル国との対戦)を通じて自国のアイデンティティを表現する場となって、すごい熱戦となります。

インド映画では、国民的人気のあるクリケットが題材の映画が多くあります。歴史的なものから、伝記までいろいろあります、興味があったら見てくださいね。

プロのクリケットの選手はいるの?

クリケットが大人気の国、インド、オーストラリア、イングランド、パキスタンなどでは、代表選手やプロリーグでプレイする選手たちはフルタイムのプロ選手です。特にインドのプロリーグIPL(インディアン・プレミアリーグ)や世界各地のトップチームやナショナルチームの契約選手は、莫大な年俸やスポンサー契約を得るトップスターとして活躍しています。

歴史に見るように、17世紀後半のイングランドで地元の優秀な選手が後援者から報酬を得てプレーし始めたのがプロの始まりです。現代では世界のトップスポーツの一つとして巨大なプロ市場が形成されているなんて、何も知りませんでした。

なぜサーッカーの様な「世界スポーツ」になれなかったのか? 3つの理由とは?

サッカー、イギリスではフットボールといいますが、両方ともイギリス発祥なのにクリケットはなぜ世界スポーツにはならなかったのか?そこには3つの理由があります。

1.制度の問題

20世紀初め帝国クリケット会議(ICC)が英連邦外の国々を排除しました。それで、当時盛んだったアメリカや南米での普及が止まってしまったそうです。いやはや・・・日本も入っていないからなんですね。

2.道具の問題、時間の問題

サッカーはボール1つで、広場があれば90分で遊べるから、主に労働者階級を中心に広がっていったと言われています。一方、クリケットは防具が必要(高価なものらしい)、特別に整備されたピッチ(芝生の競技場)が必要、さらに試合時間が長い!数時間から、時には5日間の試合もあるなんて・・・紳士の嗜みなんでしょうね。

3.広がった階級の違い

サッカーは、港の船員や工場労働者が広めたと言われています。クリケットは閉鎖的で、時間もお金もかかるから上流階級・将校が中心だったということ、一般市民への広がらなかったんですね。

まとめとこれからのクリケット

クリケット競技では、現在3つの試合形式、 「テストクリケット」「ワンデイクリケット」そして「トゥエンティ20(T20)クリケット」があります。

テストクリケットでは、各チームが攻撃と守備を2回ずつ行う2イニング制で試合が行われる。試合の長さは4~5日間で、競技は昼食とティータイム(さすがイギリス生まれ)の休憩を含めて毎日7時間ほど続き、クリケットの試合の中でも最も長いものです。夫が試合をしている間、または観戦している間、妻が隣で編み物をしている場面をテレビで見たり、地元のクリケット場で見たりしました。なんとものんびりした光景です。

ワンデイクリケットというのもあるそう、各チームが攻撃と守備を1回ずつ行い、試合時間はおよそ8時間。それでも長く感じます。

国際大会の中でも最短なのが「T20」、こちらは1イニング制で、試合時間はおよそ3時間。2003年に初めて導入されたそうです。グローバル化を進めるため、3時間程度で終わる「T20」形式が登場しました。そして2028年ロサンゼルス五輪に 1900年パリ大会以来128年ぶりの五輪追加種目に選ばれたんです。

日本クリケット協会によると、クリケットの日本での競技人口は7300人。世界では3億人ともいわれ、バレーやバスケット、サッカーと並ぶ人気スポーツなんですね。これから日本にも広がっていくかもしれないですね。

日印国交樹立75周年記念試合としてスズキ カップ が2026年9月22日に行われて、日本代表とインド代表が戦いました。インドは世界No.1ボウラーのジャスプリット・ブムラら主力メンバーが参加、イギリスの友達から連絡があって日本でプレイするんだ、すごいねと言われてびっくり。愛知・名古屋アジア競技大会に、本格的なクリケットの試合が行われます。9月26日に日本対ネパールの試合が行われます。

野球と似たところもあるが、全く違って、ルールも複雑、でもこれだけの人が熱くなっているのだから、きっと魅力があるんですね。日本に2026年から本格上陸したクリケット、知らないと残念なスポーツになるかも?「クリケット」をこれから少し注目してみてください。

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