イギリスのクリスマスに食べる伝統的なお菓子は?ミンスパイって何?まずいの?

イギリス料理

イギリスのクリスマスに食べる伝統できなお菓子は何?

イギリスのクリスマスシーズンの定番お菓子は何だと思いますか? クリスマスケーキ、ブッシュドノエル、など日本ではいろいろなクリスマスのお菓子がありますね。12月のイギリスの街を歩くと、スーパーやベーカリーの棚にずらりと並ぶ小さなお菓子「ミンスパイ(Mince Pie)」、これこそイギリスのクリスマスのお菓子なんです。クリスマスが近くなると、お茶の時間になると紅茶にミンスパイが出てきます。
日本では、スコーンに比べると地味であまり人気のないお菓子なのかも・・・。サクサクのパイ生地の中に、スパイスが効いたドライフルーツがたっぷり詰まった、イギリスのクリスマスには絶対に欠かせない伝統のお菓子です。でもイギリスに住み始めた頃は、「ミンス(mince=挽き肉)」パイといおう名前がついているのに、なぜ中身がひき肉でないのか不思議に思ったりしました。そしてあまり甘くない不思議な味でそんなに好きではなかったんです。あんまりおいしくないよねという日本人の話をよく聞きます。でも最近わたしは美味しいなと思っているんです。まずい?おいしい?ぜひ皆さんも一度食べてみてください。

なぜイギリス人はクリスマスにミンスパイを食べるの?

実はミンスパイには、中世の豪華な肉料理から現代の甘いお菓子へと変わったという歴史があるんです。知っておくとクリスマスがもっと楽しくなる幸運の言い伝えがたくさん隠されています。今回は、ミンスパイの面白い歴史とジンクスをご紹介します!イギリスではクリスマスにどうしてミンスパイなの? 理由は4つ。

理由1:中世から伝わるクリスマスのご馳走だったから
  • 豪華な材料の象徴:ミンスパイの原型は中世イギリスの肉パイで、当時は羊肉や牛肉、ドライフルーツ、輸入スパイスを混ぜ合わせた料理だったそう。
  • 特別なお祝い料理:当時はとても高価だったスパイスや果物をふんだんに使う料理は富の象徴だったんです。クリスマスなどの特別な祝日を祝うために作られたんですね。
理由 2:キリストの誕生を祝福する宗教的な意味から
  • 「ゆりかご」を象った形:かつてのミンスパイは幼子イエスが眠る「ゆりかご」の形に似た長方形や楕円形で、パイの上にキリスト像が飾られていました。
  • 13の材料と星の飾り:キリストと12人の使徒を表す「13種類」の材料で作られ、現代のパイの上の星型も「ベツレヘムの星」を表すのだそう、キリスト誕生を祝う意味があったんですね。
理由 3:12ヶ月間の幸せを祈る幸運のジンクスがあるから
  • クリスマス(12月25日)から1月6日までの12日間に毎日1個ずつ、計12個食べると、翌年の12ヶ月間ずっと健康と幸運に恵まれるとされています。
  • シーズン最初の1個を静かに願い事をしながら食べるといいことがあるとか、具材を時計回りに混ぜるといいとか、幸運を呼び込む縁起物として親しまれています。
理由 4:サンタクロースへ感謝を示すお菓子だから
  • クリスマスイブの夜、子どもたちがサンタクロース(Father Christmas)への感謝として、ベッド脇や暖炉のそばにミンスパイと洋酒(ブランデーやシェリー酒など)を用意して眠りにつく習慣があります。
    •  ミンスパイは、サンタクロースの大好物。

    • お酒(シェリー酒やブランデー)は寒い冬の夜に世界中を飛び回るサンタクロースの体を温めるため。

    •  ニンジンも、それはソリを引いてがんばってくれるトナカイたちのために。

    というサンタさんへの想いのこもったお菓子とお酒なんです。

ミンスパイのおいしい食べ方は?

本場イギリス流! ミンスパイを美味しく食べるには食べるには、食べる直前にオーブン(180℃前後)で5分ほど温めると、パイ生地のサクサク感が復活し、スパイスとお酒の甘い香りが一気に広がって、クリスマスの気分が盛り上がります。電子レンジで温めると生地がしんなりするので、やっぱりオーブンがおすすめです。

時間があるときやお客様が来たときはトッピングすることがあります。温めたミンスパイにゆるく泡立てたホイップクリーム、イギリス人の好きなカスタードソース、またはバニラアイスクリームを添えて食べるのもおいしいですよ。

イギリスのカスタードソースは、英国風クリーム(アングレソース)と呼ばれて卵黄、牛乳、砂糖で作ります。さらっとした液状のソースです。家庭ではインスタントの粉末状の「カスタード・パウダー(Custard Powder)」にお湯やホットミルクを加えて手軽に作ることが多いですね。私もアップルパイなどにカスタードソースをたっぷりかけて食べるのが大好き。

イギリスのクリスマスのお菓子「ミンスパイ」食べてみたくなりましたか? 温かい紅茶やスパイスの効いたモルドワイン(ホットワイン)と一緒に味わうと、イギリスのクリスマスを満喫できますよ。

イギリスのクリスマスのお菓子、ミンスパイのまとめとスーパーのミンスパイの食べ比べ

ミンス・パイは、歴史をさかのぼると、かつては刻んだ肉がドライフルーツとともにパイの中に入っていたんですね。それが19世紀には今のようなドライフルーツの詰め物になったということです。そして、イギリスのクリスマスには欠かせないお菓子ですね。

11月になると、最近はスーパーにいろいろなミンスパイが並びます。普通のラインではなく、せっかく買うのなら「プレミアム・高級ライン」の箱入り(通常4〜6個入り)をお勧めします。バターをふんだんに使ったサクサクの生地と、お酒が効いた芳醇な香りのする詰め物のシンプルなパイだけに材料が大切です。

  • Marks&Spencer は『The Telegraph』のブラインドテストなどでも最高評価を得ています。100%バターを使ったパイ生地に、コニャックやクランベリー、チェリーなどを加えた贅沢で濃厚なフィリングがやっぱりおいしい。

  • Waitrose は 王室御用達の高級スーパー、焦がしバターを使ったパイ生地がおいしいです。フィリングも高級コニャックやスパイスが入って大人向けで人気です。消費者団体『Which?』の味覚テストで2025年のミンスパイ「Best Buy」でした。

  • Sainsbury’sは、イギリスのどこにでもある標準的なスーパー、ここのプレミアムラインはおいしいです。
  • Tescoも標準的なスーパーだけと「Finest All Butter」は、値段と味のバランスがいいと人気があります。

そして、もっと極上の味を求めるなら、
  • Fortnum & Mason (フォートナム&メイソン) のミンスパイはやっぱりおいしい。さすが老舗高級デパート。厳選されたスパイスとお酒が深く染み込んで贅沢な味です。パッケージも素敵で気分が盛り上がります。

  • Gail’s Bakery (ゲイルズ) など、ロンドンを中心に展開する高級な人気のあるベーカリーが、店内のオーブンで焼き上げられたフレッシュなミンスパイを売っています。

スーパーに並ぶ箱入りのミンス・パイ、その横にパイの中身、ミンスミートの瓶詰めが並んでいます。このミンスミートを使えば、手軽にミンスパイが作れます。今年のクリスマスはミンスパイでイギリス風に楽しんでみるのもいいかも。

コメント

タイトルとURLをコピーしました